第7話 パラレルワールド?(続編)
パラレル・ワールドと言うのをご存知でしょうか?
人生いたる所で、「もし、あの時あれをしていなければ・・、あそこへ行っていなければ・・・、あの人に会っていなければ・・・」と言う場面が無数に無限にあるのですが、その分かれ道で別の道を選んだ自分は別の人生を送っていた筈です。
そんな自分(や、自分の回りの人)が無数に居る、そんな世界が無数にある。
と言うのが、パラレル・ワールドの考え方だそうです。
(もっと詳しい人が居れば教えて下さい)
無数に有るあっちの世界は無数分の1のこっちの世界には触れる事はない筈なのですが、何かの理由で触れてしまう事があるようなのです。
自分の知らないあっちの世界の人とこっちの世界で会ってもそんな事は気が付かないのですが、あっちの世界に居る自分の知人に会ったりすると、こっちの世界で自分が知ってるその人とは別人で、もしかしたらあっちの世界では自分の知人ではないかも知れなくて、なんだかとっても変な筈なのです。(ちょっとややこしいですが・・・・)
さて、いくつかそれらしい例を挙げてみます。
繰り返しますが、作り話ではないですよ。
実際に僕が経験した話です。
まずは、僕が20代半ばの頃の話です。
その頃、僕は薄茶とこげ茶のツートンのムスタングに乗っていました。
たまたまナンバープレートが3桁で、「・639」か「・693」とかだったと思います。
その頃毎日の様に行っていたなじみの喫茶店がありました。
そこへ中学校時代からの友人(UFOの話の「カオル」です)が顔を出したのです。
別にいつもの事なのですが、カオルは僕の顔を見るなり
「おい、純・・・。誰だよ?、昨日の女・・・」とニヤニヤして聞くのです。
僕は、彼がふざけているのだと思って、
「おう、ちょっと良い女だったろう?」と言うと、 彼は、
「まぁな・・・・」と言います。これは、ちょっと話が変・・・・・。
『どうも、カオルはふざけているのじゃなくって、本当に質問しているようだ・・・・・』
実は、その「昨日のちょっと良い女」に全く覚えは無いのです。
何の話か見当も付きません。
話がこじれないうちにと思い、
「おい、おい、何の話だよ?ふざけてるのかと思ってお前に合せたのに・・・・」と言うと
「良いじゃないかよぉ・・・、別に隠す事でもないだろう?」言い返されます。
僕らは、まだ話がすれ違ったままです。
ちょっと誤解を解くのに時間がかかったのですが、彼の話を詳しく聞いてみました。
カオルが前日、カミサンと一緒にスーパーへ行きその帰りに駐車場から出ようとして信号で止まっていた時の事です。
その信号が交叉する通りを右から薄茶とこげ茶のツートンのマスタングが走って来て、ナンバープレートは「・で始まる3桁」なのです。
カオルは隣に乗っているカミサンと「おっ、純が来た・・・」と話しながら見ていると、 その車は、白いTシャツの上に紺のヨットパーカーを着た僕が運転していて、助手席(右から来たアメ車って、左に停まってるカオル達に良く見える方が運転席です)には、白いブラウスを着た髪の長い「ちょっと良い女」が乗って居たのだそうです。
その後で当然カオル夫婦は「おい、おい・・・。純が俺達の知らない女を乗せて気取って走っていったぜ・・・」と言う会話になった訳です。
それで、カオルはその「昨日の白いブラウスで髪の長いちょっと良い女」が誰なのかを突き止める為に僕をいつもの喫茶店に探しに来た訳です。
ところが、その日のその時間は僕は、白いTシャツに紺のパーカーを着て、ずっと喫茶店で時間をつぶしていたのです。
ツートンのマスタングもその喫茶店の駐車場に停めてありました。
つまりカオル夫婦は、僕と同じカラーリングで同じ年式、ナンバープレートがほとんど同じ(少なくとも・で始まる3桁)マスタングに、僕と同じ服を着て同じ髪の長さの(僕はずっと長髪でした)、の別人が目の前を走って行ったのを見た訳です。
可能性はゼロとは言えないでしょう・・・。
陸運局で調べた訳ではないですが(笑)、茶色のツートンのマスタングの台数は白いカローラの台数よりもかなり少ない筈です。
・で始まる3桁のナンバープレートも、やはりかなり少ない筈です。
白いTシャツに紺のパーカーを着た長髪の20代半ばの男がその車を運転していても勿論おかしくはありません。
でも、余りにも確率は低すぎると思いませんか?
その日僕が着ていた服と同じ服を着て、僕の車と酷似した車に乗って、そして、僕が住んでいた街を走って行ったなんて・・・・。
しかも彼は、10年以上の付き合いの幼なじみが見間違えるほど、僕にそっくりだったのです。
偶然、僕とそっくりな奴が僕と同じ髪型をして、僕と同じ服を着て、僕と同じカラーリングの車を買ったら、たまたまナンバープレートが3桁になってしまって、横に女性を乗せてたまたま僕の住んでた街のスーパーの前を走りぬけていっ た・・・・。
それだけの事ですが、それって、余りにも確率が低い事ではないかと思うのです。
「当たり前の事(数億分の1の確率の偶然)」である可能性を完全に否定している訳ではないです。
でももし彼(僕?)が、何らかの理由で一瞬あっちの世界(無数分の1のパラレル・ワールド)からこっちの世界に来てしまった人だと考えたら・・・・。
あるいはカオル夫婦が信号で停まっている時に、彼ら自身が何らかの理由で、あっちの世界の僕があっちの世界の僕の車に乗って、あっちの世界の僕の服を着て、あっちの世界の僕の彼女かカミサン(これが気になる・・・・笑)を乗せて走っているパラレルなあっちの世界を見てしまった・・・・。
どうもあっちの世界の僕(人間)と僕の服(紺のパーカーと白いTシャツ)と僕の車(茶のツートンのマスタングでナンバー[・396])の1セットがこっちの世界に迷い込んでしまったような気がするのです。
それともカオル夫婦が信号待ちしてる時に彼らが一瞬あっちの世界に迷い込んだのか・・・・・?
こう考える方が無理の無い「当たり前の話」になる様な気がするのです。
もっとも、無数に枝分かれしたパラレルな世界が存在する可能性や その無数に枝分かれした世界どうしが何らかの理由で接触する可能性の方が可能性としては低いかも知れませんが・・・・。
この、パラレル・ワールドの話を少し続けてみたいと思います。
