第39話 知らない人と目が合う
日本に居る頃に普通に生活していて、不思議だった事がある。
(いっぱい有るけど・・・・・笑)
乗り物を運転していて信号待ちの間って、する事もないし暇だから深い意味もなくただなんとなく歩行者を眺めていたりする。
これって誰もがする事だろうと思うし、本当に無意識に
ただなんとなく横断歩道を渡っている人を眺めたり、
渋滞でノロノロ運転している時に、無意識に歩道を歩いている人を眺めていたりしてると思う。
目が合うんです。
交差点の一番前に止まって、横断してる人と目が合うならなんとなくわかる気もするけど、
3列目位に止まっているのに、横断者がわざわざ振り向いて目が合ったり、
渋滞でノロノロ運転の時に、歩道を歩いている人がわざわざ顔をこちらに振って僕と目が合ったり・・・・。
中には驚いたように、ハッと横を向いて僕と目が合うような人も居る。
もちろん知り合いではないし、38話のように 『声をかけようかどうしようか迷っていた』 訳でもない。
ただ、ただぼーっとなんとなく無意識に眺めていた人が突然、ハッと驚いたように車の中の僕と目が合う。
オートバイに乗ってる時なら、いつも派手な格好をして派手なバイクに乗っていたからなんとなくわかる。
特に目立つ訳でもなく、僕も身を乗り出して歩行者を睨み付けてる訳でもなく・・・・。
ただ信号待ちで、背もたれに身を任せてなんとなくぼんやり歩いている人を眺めているだけなのに、
なぜか、人と目が合う。
大体、車の中って外よりも暗いから中の人はあまり見えづらいんだよね。
僕自身が歩行者として歩いている時を考えると、車の運転席の人の顔を見る時は
何か特別な理由がある時に、見る気で見ないと運転席の人の顔はなかなか見る事は無い。
クラクションを鳴らされたとか、友人・知人と同じ色の同じ車種で友人が運転してるのかどうかを確認しようと思った時とか・・・・。
車って不思議なもので、車の色とか型とかは意識するけどその中に乗ってる人にはあまり注目しないはず。
あまりにも頻繁に歩行者と目が合うので、なるべく看板や前の車のナンバープレートを見るように心がけていた頃も有る(笑)
きっと、これも多くの人が経験してると思う。
公園のベンチや芝生で、あるいは駅のベンチで、
何も考えず、何も理由は無く、ただなんとなくぼーっと他人を見ていたら、その人が振り返って自分と目が合ったとか。
電車の中で雑誌や新聞を読んでる人を、ただなんとなくぼーっと見ていたらその人が顔を上げて自分と目が合ったとか・・・・。
きっとそんな時に「どうして僕の顔を見たんですか?」と尋ねても
「いや・・・・ただなんとなく・・・別に理由は無いけど・・・・」と言われるような気がする。
人間って、自分でも気がつかずに不思議な行動を取ってる事が多いのだと思う。
