第52話 猫とモグラ

不思議な話って、順番に思い出すのじゃなくて飛び飛びに思い出すのだけれどこれはロスで初めて借りたアパートの頃です。

ルームメイトの彼氏が久しぶりにやって来て、ルームメイトは張り切って夕飯を作って僕もおすそ分けにありついた。
テーブルの向かいに座っている彼が、テーブルの足元をきょろきょろと眺めてる
僕がけげんそうな目をして彼の顔を覗き込んだら照れ笑いをしながら
「あれっ・・・変だよなぁ・・・ここには猫なんて居ないのに・・・・」と笑ってる
「うんっ??」と尋ねると
「今さぁ・・・足元を猫が走って行ったのが見えたもんで・・・・」と言う。
ただそれだけの事で、僕も
「ウチにゃ、猫なんて居ないぜ・・・(笑)」で終わってしまったんだけど・・・・。

別な時に、日本で針治療院をしてる友人夫婦がウチに泊まって行った。
泊まるつもりじゃなかったんだけど、夕食を食べて話し込んだら長くなってしまった。

僕の部屋で3人で話込んでる時に、どうも2人の目線があちこちを追ってる。
しばらくすると、
「あのさぁ・・・・こんなの変なんだけど・・・・」
「さっきから、モグラみたいなのが部屋の中をウロウロしてるんだよねぇ・・・」と言い出す。
「モグラぁ??」と聞き返すと
「うん、なんかさぁ・・・ベッドの毛布の下をモコモコモコと動いていたり、その辺の床をウロウロしたりしてるんだよねぇ・・・」と夫婦そろって言い出す。

どうも、別々な2組が猫とかモグラとかを見たと言うのだから、単なる気のせいとかイマジネーションとかではなくてきっとあのアパートには小動物の霊が居たに違いない。

 

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