第61話 Mikeの弟のサンドイッチ

60話のReneeから聞いた話です。

旦那のMike には双子の弟(Steve)が居たのですが、10数年前に交通事故で亡くなったんです。
家族(その頃は子供はまだJasonとJenniferだけ)でSteveの葬式に行き、伯母さんの家に泊ったんです。
突然、親戚がたくさん来たので充分な寝室の数やベッドが有りません
(そういう意味で日本の布団って便利ですよね)
MikeはJasonと一緒にベッドで寝て、Jenniferはいとこか誰かと寝てたらしいです。
Reneeは居間のソファで寝てました。

Reneeが寝てるソファの前は廊下のように細くなっていて、その先はキッチンとダイニングに続いています。
ソファの近くにはパティオに出る大きなスライド・ドアがあって、そこにはアルミ材質の縦型のブラインドがかかています
(15cm位の幅のアルミで出来た薄い板が何枚も集まってカーテンのようにぶら下がってる状態です)

夜中に、寝てる自分のソファの脇を誰かが通って行った気配がして目が覚めたReneeは、その後にブラインドがシャラシャラシャラと空気で揺れて音を立てて行くのが聞こえました。

Reneeは『誰か通ったみたいだったけど、今のは何だったんだろう?』と起き上って回りを見てみました。
そこへ、その音(ブラインドの音)を聞いた旦那のMikeが寝室から起きて様子を見に来ました。
『今のは何だったんだろう?』と不安だったReneeの横に突然Mikeが現れたのでReneeは飛び上がりそうなほど驚いたのですが、心配そうなMikeと一緒にソファに座りなおして様子を見てみました。

すると、誰も居ないキッチンから戸棚の開く音がして皿を出す音がするのです。
そして、冷蔵庫が開いて、マヨネーズのビンやハムのパックが取り出される音がします。
ナイフやフォークが入っている引き戸が開く音がして、ガチャガチャとナイフやフォークを掻き分けてる音がします。
ナイフでパンにマーガリンを塗り、ハムをはさみレタスをちぎり・・・・・

一部始終が手に取るように聞こえ、そこであたかも誰かがサンドイッチを作っているようなのです。
それを、ReneeとMikeは10分〜15分ほど、ソファに座ってじっと聞いていたとの事です。

勿論、全然怖くは無かったそうです。
だって、それは死んだ双子の弟のスティーブが生前自分でサンドイッチを作る時のしぐさそのものだったのですから・・・・・
その音が聞こえなくなった後にReneeとMikeは「Steveは腹が減ってたんだろうなぁ・・・」と言い合ったそうです。

 

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