第65話 コップの水

不思議以前にも書いた気がしていたんですが、どうやらどこにも書いていなかったようなので・・・・

僕は人間(命)って、コップの水のようなものだと思っているんです。
『バケツ(海)からすくわれてコップに入れられた水』それが僕ら『命』のように思っているんです。

誰かがバケツの水をコップにすくって、テーブルの上に置いたのを想像してみて下さい♪
テーブルの上には他のコップもたくさんあるんです。
クリスタルのコップもあれば、安物のプラスチックのコップもあります。
ピンクのコップも、透き通った無色透明のコップも・・・・

でも、その中に入ってる水って元々は同じバケツにあったものなんです♪
いつかコップが壊れてテーブルにこぼれた水が、またバケツの中に戻ります。
そのバケツでは、昨日までピンクのコップに入っていた水も、テーブルの上はクリスタルのコップに入っていた水も、またみんな一緒になります。
そしてしばらくすると、また誰かが新しいコップを持ってきてバケツの水をそのコップに汲んでテーブルに置くんです。

つまり、僕の体はコップで、それは安物のプラスチックのコップかも知れないし、クリスタルの輝くコップかも知れない。
でも、中味はさっきまでバケツの中で他のみんなと一緒だった水なんです。

『他のみんなと一緒だった水』って言い方はおかしいですね。
バケツの中の水には「ここからここまでは僕で、そこからあそこまでがキミ」って区別は無いんですから・・・・。
「ここからここまでは僕で、そこからあそこまでがキミ」って区別があるのはコップの中に居る間だけのような気がするんです。

そしてコップが壊れてまたバケツに戻ると、さっきまでピンクのコップに入っていた水もクリスタルのグラスに入っていた水もみんな一緒になります。

新しいコップに汲まれた水の中には、前にクリスタルのコップに入っていた水も、安物のプラスチックのコップに入ってた水も、ワイングラスに入っていた水も、みんな少しずつ混じって新しいコップに入ります。

だから、僕は少し前(人間の時間で50年位前)にはこれを読んでるあなたとバケツの中で混じり合っていたかも知れないし、もっと前にはあなたのおじいちゃんやひいおばあちゃんのコップにあった水も混じっているかも知れないと思うんです。

僕のコップがいつか壊れてバケツに戻った時に、先にバケツにいた他の水と混じり合うはずですし、後から来るあなたの水とも混じり合うと思うんです。

だから、僕はあなた(これを読んでるあなた)で、あなたは僕のおじいちゃん(の一部)で、あなたの息子には僕の親父の一部が混じってるかも知れない・・・・

「今の僕らはただそれぞれのコップに入って遮断されているだけだけど、元はひとつ(水はひとつ、ふたつと数えられない)で、しばらくするとまたひとつに戻るんだ・・・・」
そんな気がするんです。

 

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