第67話 前世ってどうして過去なの?
また前世についてなんですが、僕は「前世ってどうして過去なんだろう?」ってとっても不思議なんです。
「そりゃ、前世なんだから過去なのは当たり前だろう!」って一笑されてしまうような気もするんですが・・・
でも、時間の概念って人間(現世)だけのものだと思いませんか?
霊の世界に時間の概念があるなら、亡くなった瞬間に何百キロも離れた知人に会いに行ったり出来ないと思うんです。
物理的な『距離』や『肉体』だけじゃなくて、『時間』というものも無くなるような気がするんです。
だから『もう数百年も漂っている自縛霊』なんてのも、本人(?)には『何百年』なんて感覚はきっと無いんだと思うんです。
仮に霊の世界にも『時間』というものがあったとしても、時間はわれわれと同じように一定方向に流れているんでしょうか?
つまり、時間って霊の世界(非物質世界)でも、過去から未来に向かって一定速度で流れているんでしょうか?
ジェットコースターのように早くなったり遅くなったり、あるいは団地やベンチのように並行して同時に存在したりしないんだろうか?
そう思うんです。
霊の世界(非物質世界、死後の世界?)では、1941年と1294年と紀元前352年が同時に存在したり、あるいは1642年のすぐ隣に1125年があったりしないんだろうか?
そして、僕が2002年(これを書いているのは2002年なんです)に生きているからといって、霊の世界(非物質世界・死後の世界)でも、2002年が最新の時間でそれ以上先の世界(時間)は無いとは限らないと思うんです。
つまり、あっちの世界では時間なんてのは並び方も進む速度もこっちの世界とは違うと思うんです。
なのにどうして『退行催眠で前世を見てもらったら、西暦XX年のイタリアの田舎町の・・・』と、必ず『過去』なんでしょう?
現在の世界に生きるAさんの前世が、西暦2165年生まれの未来人(人間の時間に合わせると未来人)であってもおかしくはないと思いませんか?
例えば、預言者と言われてたノストラダムスさん(や他の預言者たち)は、人間世界での未来の前世の記憶にアクセス出来た人だったのかも知れないと思っています。
単純にノストラダムスさんの前世が1999年7月に亡くなった高校の世界史の先生だとしたら・・・・(笑)
『前世が必ず過去の人』というのが、どうも僕には胡散臭いんです。
いや、インチキって意味ではなくて、そこにはまだ人間の感覚(一定速度で一定方向に流れるT軸上にXYZ軸の三次元が乗って流れているという感覚)から離れられていないような気がするんです。
アッチの世界って『同一空間に複数の時間が存在する世界』じゃないかと思うんです。
そして同時に存在するからこそ、その並び方と速度は一定していないとも思うんです。
『同一空間に複数の時間が不規則に存在する世界』なんて想像も出来ない・・・かも知れません。
確かに僕も、そんな世界にいた事は無いので(いた記憶は無いので)それがどんな世界なのか想像出来ません。
でも、ついさっき高校時代に毎日のように聴いていた『リリィ』の『ダルシマ』というCDを聞いていたんです。
大きな音で聴きたかったので、ヘッドフォンをかけて聴き始めました。
途端に、僕は16歳の僕に戻ってしまったんです。
高校時代にいつも通ったあの喫茶店の匂いさえどこかから漂ってきたような気すらしました。
突然、時間も距離も飛び越えて、僕は1973年の札幌に連れ戻されたんです。
もちろん、体は2002年のロスに居ます。
でも、言葉に表せない僕の何かが、1973年の札幌に戻っていたんです。
時々そんな事ってありませんか?
音楽じゃなくても、景色や匂いや映画なんかの事もあると思うんですけど・・・・。
その時にきっと僕らは複数の時間が同時に(不規則に)存在する事を体験しているような気がするんです。
少なくともさっき『リリィ』を聴いていた僕には、昨日(2002年1月31日)よりも、28年前の方がすぐ隣(ほとんど現在)に感じていたのですから、(一瞬ですが)時間の並び方が変わっていたのだと思います。
科学者でもなんでもない僕にとって、時間がどんな法則でどんな速度で流れているのかなんて判りません。
(大体、時間って一本の軸の上を流れているんでしょうか?)
でも、時間の概念は僕らの世界(こっちの世界)だけのものだろうという事は想像がつきます。
だったら、どうして僕らの世界だけの『時間』の概念に沿って、『前世』が過去の人物なのかって思うとやっぱりちょっと変な気がするんです。
