第87話 公衆電話
もうひとつ短い話を思い出しました。
なんと、中学生の頃の話なんで、いかんせん中学生のたわいない話ですから勘違いや友人の悪意の無い作り話かも知れません。
でも、実際に有り得そうな話なんです。
確か中学2年生の頃だったと思います。
友人Aいわく、前日の夕方に友人Bの家に行こうと思って電話ボックスから(携帯電話なんて大人さえ持っていなかった時代でした)電話をしようとしたら、10円玉が見つからずに電話ボックスの中でポケットの中を探していたのだそうです。
そうすると、なぜか電話ボックスの中の公衆電話が鳴り出して、不思議に思いながら受話器を取ると、いま電話をかけようと思っていた友人Bの声で「もしもし」と・・・・。
驚いた友人Aが「え〜っ??!! ここ公衆電話だぜ! なんでお前電話ボックスに電話して来るんだよ?」と言うと、友人Bが「何言ってるんだよ?お前の方から電話して来たんじゃないか・・・俺はかかって来た電話に出たんだぜ・・・?」
つまり、友人Aは電話ボックスの中で10円玉を探しているとボックスの公衆電話が鳴ったので出てみたら、友人Bだった。
ところが、友人Bが言うには自宅でテレビを見て(はい、XBoxやIllなんて無い時代です。テレビはテレビ番組を見る機械でした)電話が鳴ったので出たら、友人Aがいきなり「お前、なんで公衆電話に電話して来るんだよ?」と勝手に驚いているというわけです。
つまり、どっちも電話をかけていないのに、どっちも電話が鳴って、しかも通話したかった相手にちゃんと繋がっていたというわけです。
この話は、自宅でテレビを見ていた友人Bが公衆電話に電話したとは思えないので、もしかしたら友人Aが電話ボックスの中で急性の若年性アルツハイマーになって、既に10円入れてダイヤルを回した(電話のダイヤルは回す時代です)事を忘れて、ポケットの10円玉を探していたのかも知れません。
可能性は、心霊現象と同じくらい低いと思いますが・・・・
いまみたいに、携帯が鳴って出るとちょうどいま電話しようと思っていた相手だったなんて場合は「おぉ!偶然だなぁ、ちょうど今お前に電話しようと思ってたんだよ!」って事で片付けられてしまうんですが、電話しようと思っていた相手から公衆電話に電話がかかってきたら・・・やっぱり驚きますよね。
